再検査・精密検査について

健康診断後の再検査・精密検査について
ご説明いたします。
健康診断で再検査・精密検査が必要と言われたら
受診された健康診断で要治療という指摘については速やかに受診する必要があります。主治医の病医院または弊院で治療ないしは高度医療機関への紹介を受けて下さい。
では、要再検査、要精密検査という指示を受けた場合はどうしたらよいのでしょうか?要再検査とは今回受けた検査の結果が基準値をやや超えている、あるいは画像に異変かもしれないものが見られる場合に、もう一度同じ検査を受けて下さいという事です。要経過観察として、〇か月後に受けて下さいという場合も同様です。
要精密検査という場合はどうでしょうか?要再検査よりやや重いとお考え下さい。受けた検査で何らかの病気の疑いがあるから他のより詳しい検査を受けた方が良いという指示になります。ある意味、それを受けなければ、健康診断を受けた意味が無いことになります。では、どのような検査を受ける必要があるのでしょうか?それは指摘された項目によって変わります。
血圧測定
血圧が高血圧を疑われる高さです。まずは原因が何か調べる為腎機能などの血液検査を行います。血中脂質や心電図、レントゲン等にも異常がある場合は関連する他の検査を行うこともあります。
胸部レントゲン検査
結核の所見であれば、喀痰検査などを行います。心臓の大きさの所見であれば、心電図異常と同様の検査、影があるような所見であればCT・MRIなどの検査(弊院ではできませんのでご紹介します)となります。
心電図検査
不整脈の所見であれば、状況を調べるため24時間小さな心電計を付けて普段通りの生活をして頂くホルター心電図、心臓の異常の可能性があれば、心エコーなどの検査をまず行います。
胃部レントゲン検査
概ね胃部内視鏡検査となります。レントゲンでは陰影を見ていますが、内視鏡で直接状態を確認し治療の要不要を考えるほか、必要であれば、ポリープを切除したり、その細胞を顕微鏡で検査して良性・悪性を調べたりも出来ます。
肝機能検査
詳しい血液検査の他、ウイルス性の肝炎ではないかの血液検査、肝臓の状態を見る腹部超音波検査などを行います。
血中脂質検査
詳しい血液検査の他、血管の状況を調べる為、頸動脈エコーや血圧脈波(血管年齢)検査などを行います。
尿糖・血糖検査
血糖値は食事に影響されますので、健診項目に含まれていなければ、1か月程度の血糖の状態が分かるHbA1cという項目の血液検査を行います。また、必要によって、甘いものを摂取してから直後、30分、1時間、2時間後の血糖値の状況を調べるブドウ糖負荷試験などを行います。
尿蛋白・尿潜血・腎機能検査
詳しい血液検査や尿の中に含まれる細胞片などを顕微鏡で調べる尿沈渣、必要であれば腹部超音波検査などを行います。
便中ヘモグロビン検査(大腸がん検査)
便に血が混じっていた場合が陽性です。2回法の場合、1回が陰性でも、1回が陽性であれば要精密検査となります。便に血が混じる場合、他の要因もありますが、大腸がんの可能性がありますので、それを調べる為、大腸内視鏡検査を行います。弊院の場合、オプション項目にも記載がありますが、大腸の中に水を入れて行う水浸法を採用しており比較的苦痛が少ないとされています。